隈研吾氏 米国初のプロジェクト”MIRAI Design District”
June 30, 20242024年夏、マイアミのデザインディストリクトに新たなランドマークが誕生することを皆さんはご存知ですか?建築設計及びデザインを手掛けたのは国際的に功績の知られる日本人建築家、隈研吾氏。同氏初の米国ミックスユースプロジェクト「MIRAI Design District 」がその幕を開けます。この革新的プロジェクトは、Lionheart Capital、Leviathan Development、Well Duoの三者によるビジョンの結晶。今回のブログは、隈研吾氏をフィーチャーするとともに、マイアミに新たな魅力をもたらす本プロジェクト「MIRAI Design District 」についてお届けします。
隈研吾の独自の建築哲学とMIRAIデザインディストリクトの革新性
隈研吾氏は、1954年に日本で生まれ、東京大学工学部建築学科を卒業後、コロンビア大学で建築の修士号を取得しました。彼の建築哲学は「負ける建築」に代表され、自然素材を多く活用することで有名です。アサヒビール大山崎山荘美術館や長野県の森の図書館など、同氏の作品は建築と自然の融合をテーマにしており、日本を代表する建築家として今日まで国際的に活躍してこられました。
MIRAIデザインディストリクトは、隈研吾氏にとって初の米国ミックスユースプロジェクトであり、その名の通り都市生活の「未来」を象徴する企画です。日本語を堂々と冠する先進的なこのプロジェクトは高級感溢れるライフスタイルに自然の有機的な豊かさを融合させたマイアミに相応しい空間づくりが特徴です。2024年夏に工事が始まり、2025年末完成予定です。ランドスケープデザインはNathan Browning率いるIsland Planning Corporationが担当、イタリアの著名な照明会社Viabizzunoが空間の居心地の良さをさらに豊かに彩ります。様々な分野の一流デザインチームにより、自然環境と最新技術が見事に融合した空間が実現します。隈研吾氏のデザイン哲学の真髄は、建築と自然の枠組みを取払いそれらを調和させることにあります。MIRAIデザイン地区では、緑豊かな歩行者通路やリビングルーフが設けられ、訪れる人々にリラックスできる空間を提供するでしょう。彼のデザインは、構造やマテリアルそのものから本質的な美しさを見出す日本的美観を通したものであり、人々の感覚の中にある自然に訴えかけます。このビジョンは、マイアミの都会での暮らしに新たな安らぎと体験をもたらすこととなるでしょう。隈研吾氏は本プロジェクトについて、「建築はキャンバスであり、解放された空間を創り出すための媒体です。MIRAIは、マイアミの集まるエネルギーと自然の美しさからインスパイアされ、日本の伝統と近代建築洋式などの様々な複雑なタペストリーとして融合させました」と述べています。マイアミの熱帯の要素をフレームに収めながら、先人の技術、建築の歴史を見直し、現代建築として都市と人々の関係性を再定義します。
持続可能な未来ためのデザイン
MIRAIデザイン地区は、単なる建物ではなく、持続可能な未来を見据えたプロジェクトです。高性能なロビー、開閉可能な窓、VRSシステム、太陽光パネル付きのリビンググリーンルーフなど、環境に配慮した特徴。日本の美学とフロリダの風景にインスパイアされた中央公園。総面積約15,500平方フィートを誇る1階フロアは、店舗17ユニットを備え、超高級ブティックや、、アートギャラリー、ミシュランの星獲得のレストランが並ぶます。2階、3階には商業店舗とオフィス・ロケーションとなる予定。また、このエリアは商業地区と住宅地区を結ぶ役割を果たし、デザインディストリクトで過ごす歩行者向けのバリアフリーの特性を取り入れています。主要な高速道路I-95へのアクセスも良く、マイアミ国際空港やマイアミ・オパロカ・エグゼクティブ空港からも容易にアクセスでき、ダウンタウン、ブリッケル、マイアミビーチへのシームレスな接続も魅力です。隈研吾氏のMIRAIデザイン地区は、マイアミのデザイン地区に新たな風を吹き込み、未来を見据えた革新的な開発となるでしょう。彼のデザイン哲学の詰まったこのプロジェクトは、訪れる人々に新たな発見と体験を提供し、マイアミの未来を照らす灯台となることでしょう。マイアミの未来の象徴を目指した本プロジェクトの完成を楽しみに待ちましょう。それではまた来週!