2025年、マイアミの住宅市場は全米第2位に。資産価値・価格上昇の最新動向を解説
April 6, 20252025年の全米住宅市場ランキングで、マイアミ大都市圏(MSA)が堂々の第2位にランクインしたことが発表されました。これは、マイアミ・フォートローダーデール・ポンパノビーチ地域における住宅販売の活況と価格上昇が、全米の注目を集めていることを示しています。今、マイアミの不動産市場では何が起きているのでしょうか。
価格上昇が続くマイアミの住宅価格推移
2025年2月時点で、マイアミ・デイド郡における100万ドル以上の一戸建て住宅の販売は前年比3.6%の増加、販売総額も4.48%増と堅調に推移しています。さらに、コンドミニアムの中央値価格は前年比8.3%上昇し、現在は45万5,000ドルにまで達しました。
「株式市場の調整局面にもかかわらず、南フロリダの高価格帯住宅市場は勢いを失っていない」と語るのは、2025年のMIAMI Realtors会長エディ・ブランコ氏。彼によると、南フロリダでは人口増加が全国平均を上回り、マイアミ・デイド郡はアメリカ国内で最も多くの国際移住者を受け入れている地域として注目されているそうです。

キャッシュ購入率の高さが支える市場の安定性
2024年の調査では、ウエストパームビーチが全米1位(現金購入率49.6%)、フォートローダーデールが第4位(38.9%)、マイアミが第5位(38.1%)という結果に。このような高い現金比率が、市場の安定性と投資家の強い関心を裏付けています。
さらに、マイアミ・デイド郡の住宅のうち、ローン残高が不動産価値の50%未満である「エクイティ・リッチ」な物件の割合は64.4%で、全米第5位。このような「高エクイティ・高キャッシュ・高需要」という三拍子が、マイアミ市場の底堅さを支えています。

驚異的な価格上昇率
コンドミニアムの価格は、過去10年で140.7%も上昇。2015年2月時点で18万9,000ドルだった中央値価格は、2025年2月には45万5,000ドルに達しました。
一戸建て住宅も同様です。2015年2月の中央値は24万5,000ドルでしたが、2025年2月には65万5,000ドルと、なんと167.3%の上昇を記録。しかも、一戸建て住宅の価格は159か月連続で上昇しており、これは全米最長の記録です。
全米を上回る資産価値の成長
MIAMI REALTORSの調査によると、2009年第3四半期に一戸建て住宅を購入し、2024年第3四半期に売却した場合の平均資産増加額はマイアミ・デイド郡で約54万2,000ドル。これは、全米平均の約31万ドルを大きく上回っており、マイアミの不動産がいかに高い資産価値を生んでいるかを裏付けています。
“住む”だけでなく“活かす”投資先としてのマイアミ
価格の上昇が続く一方で、マイアミは他の世界的都市と比べてまだ「割安」とされています。たとえば、100万ドルで購入できる住宅面積は、マイアミではおよそ60㎡。これは、シドニーやロンドン、香港などと比較しても遥かに広く、投資価値の面でも魅力的なエリアです。
さらに2023年に制定され、2024年に改正されたフロリダ州の「Live Local Act」は、一定割合のユニットを手頃な価格に設定すれば、より高い建築密度が認められるという内容。開発業者の参入が進み、住宅供給の拡大にもつながっています。

まとめ
マイアミの住宅市場は、堅調な価格上昇、安定した需要、そして高い資産価値という点で、全米でも際立った存在となっています。国際移住者や投資家の注目を集めるこの地は、「住まい」としてだけでなく、「資産」としての魅力も兼ね備えていると言えるでしょう。
マイアミにおける住宅購入は、単なる居住だけではなく、長期的な資産形成にもつながる「選択」かもしれません。
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Rie Nakai,