マンダリン・オリエンタル・マイアミ閉鎖へ──超高層タワー建設で変わるブリッケルの未来

April 17, 2025

こんにちはRie Nakai です。
マイアミのスカイラインにまた一つ、注目の変化が起ころうとしています。長年にわたってブリッケル地区の象徴とも言える存在だった「マンダリン・オリエンタル・マイアミ」が、まもなく閉鎖されることが正式に発表されました。その跡地には、地上850フィート(約259メートル)というマイアミでも屈指の高さを誇る超高層タワーが建設される計画です。世界的にも人気の高いこの都市で、なぜ今このような再開発が進んでいるのか――本日はマイアミレポートとして、その背景と未来に迫ります。


マンダリン・オリエンタルの歩みと閉鎖の背景

マンダリン・オリエンタル・マイアミは、長年にわたりブリッケル地区の高級ホテルとして知られてきました。ビスケーン湾を望む抜群のロケーションにあり、静けさと洗練を兼ね備えた空間は、観光客や地元の富裕層、国際的な投資家たちからも高く評価されてきました。館内の高級レストラン「La Mar by Gastón Acurio」やラグジュアリースパなども人気で、ただの宿泊施設を超えた「マイアミの象徴」としての存在感を放っていました。

そんなマンダリンが、2024年末をもって営業を終了するというニュースは、多くの人々に驚きをもって受け止められました。閉鎖の理由は、単なるリニューアルではありません。敷地一帯が一新され、850フィート(約259メートル)に及ぶ新たな超高層タワーが建設されるという、大規模な再開発プロジェクトが始動するためです。

このホテルが建っていた場所──ブリッケル・キー(Brickell Key)は、静かな水辺の島でありながら、マイアミのビジネス街にもほど近い好立地。再開発の背景には、この土地が持つ希少性と将来性に対する期待があると見られています。

マイアミ最高層級、未来を担うタワー計画とは?

新たに計画されているタワーは、高さ850フィート(約259メートル)というマイアミでも最高層クラスに位置づけられる超高層ビルです。完成すれば、マイアミのスカイラインに新たな象徴が加わることになります。

建設地は、これまでマンダリン・オリエンタル・マイアミが長らく存在していたブリッケル・キー。ウォーターフロントに囲まれたこの静かな人工島に、これほどの規模の開発が予定されるのは極めて珍しいケースです。再開発にあたり、ホテルの解体後には新たな高層タワーが建設され、住宅や商業施設、もしくは新しいホテル機能を備えた複合用途となる可能性が高いと見られています。

現時点では、正式なデザインや用途の詳細は明らかになっていませんが、注目すべきはその規模の大きさだけではありません。このプロジェクトは「One Island Drive」として発表されており、マンダリン・オリエンタルの親会社であるSwire Groupと、その関連企業によって開発が進められています。ホテルとレジデンスタワーを組み合わせた複合開発として計画されており、今後の建築パートナーの発表や竣工スケジュールにも関心が集まっています。

再開発にあたっては、周辺地域との景観調和や交通・都市機能との連携も重要なポイントとされており、単なるランドマーク建設ではなく、ブリッケル・キー全体の価値向上を視野に入れたプロジェクトといえるでしょう。また、高さ850フィートという規模に加え、許可の取得や計画進行のスピードからは、マイアミ市がこの“静かな島”にも都市機能を本格的に導入しようとしている意図が読み取れます。こうした動きは、投資家や開発関係者の注目を集め、ブリッケル地区全体の資産価値をさらに押し上げる可能性を秘めています。

ブリッケル地区の再開発と都市戦略

ブリッケル地区は、マイアミにおける再開発の中心地として、ここ数年で急速に変貌を遂げています。金融機関や多国籍企業が集まるビジネスの拠点であると同時に、高層オフィスビルと高級コンドミニアムが密集する都市型の住宅エリアとしても注目されています。

実際に、象徴的な複合施設として知られる「Brickell City Centre(ブリッケル・シティ・センター)」は、ショッピングモール、ホテル、レジデンス、オフィスが一体化した都市機能のハブとなっています。また、「830 Brickell」は、Googleの入居も報じられたマイアミ屈指の超高層オフィスビルとして話題を呼びました。さらに、ウォーターフロントに位置する「Una Residences」は、高級感と自然の眺望を両立した人気のコンドミニアムです。

その一角にある「ブリッケル・キー(Brickell Key)」は、ブリッケルの東端に浮かぶ小さな人工島で、1980年代から開発が進められた高級住宅地です。東京ドームおよそ4個分の敷地には、コンドミニアムと遊歩道が整備され、中心部に近接しながらも落ち着いた暮らしが実現できることで、富裕層や外国人投資家から根強い人気を誇っています。

そのブリッケル・キーで、かつてのランドマークだったマンダリン・オリエンタルが閉鎖され、代わってマイアミ屈指の超高層タワーが建設されるという計画は、このエリアのあり方に大きな変化をもたらす可能性があります。静寂を重視してきた島が、これからはより多機能な高層住宅や商業施設が共存する都市型の拠点へと姿を変えるかもしれません。

市の都市戦略としても、近年はウォーターフロントを活用した開発が加速しており、インフラや公共空間の整備も並行して進行中です。ブリッケル全体が、“静かな高級住宅地”から“活気ある国際都市の中心”へと変貌を遂げる中で、この再開発プロジェクトはその象徴的な一歩となるでしょう。

高層タワー開発が地域経済にもたらす変化とは?

マンダリン・オリエンタル跡地で進められる今回の再開発プロジェクトは、ブリッケル地区にとどまらず、マイアミ全体の不動産市場や地域経済にも少なからぬ影響を与えると見られています。

まず注目されるのは、不動産価格や家賃相場への波及効果です。超高層タワーの建設により、周辺エリアの価値が再評価され、既存物件の価格上昇が加速する可能性があります。特にブリッケル・キーのような“限定された島”においては、新築供給が少ないことから希少性がさらに高まり、プレミアム価格がつきやすくなるでしょう。実際、過去に同エリアで開発された高級レジデンス「Elysee」や「Missoni Baia」では、完成後2年以内に販売価格が平均15〜20%上昇した実績があり、同様の価格上昇が今回の再開発でも期待されます。

また、再開発に伴って流入する富裕層や投資家が、地域の消費活動を押し上げることも期待されます。高級レストラン、ブティック、ウェルネス施設などのサービス業が強化され、周辺の雇用機会や税収増加につながる点は、都市計画の観点からも大きなメリットといえます。

一方で、地元住民にとっては、住宅価格の上昇や生活コストの増加が懸念材料となる場合もあります。地域のバランスを崩さないためには、ラグジュアリーと日常生活が共存できる都市環境の整備が今後ますます求められるでしょう。

このように、850フィートの高層タワーは単なる不動産開発以上の意味を持ち、マイアミが発展を続ける都市であることを示す代表的なプロジェクトとなりつつあります。

まとめ

マンダリン・オリエンタル・マイアミの閉鎖と、それに続く超高層タワーの開発は、ブリッケル地区が大きく変わろうとしている現在の局面をよく表しています。これまで“静かで洗練された高級住宅街”というイメージが強かったブリッケル・キーも、今やマイアミの都市戦略の一翼を担う、進化するエリアへと変わりつつあります。

高さ850フィートというスケールだけでなく、その再開発の意図や立地の特殊性が、このプロジェクトの注目度をさらに高めています。再開発によりもたらされる新たな人の流れや不動産価値の変動は、地域経済にも確かなインパクトをもたらすことでしょう。

マイアミの都市としての魅力は、こうした「歴史ある場所の更新」によってさらに深まっていきます。マンダリン・オリエンタルという長年の象徴が幕を閉じる一方で、次なる時代を築くランドマークの誕生が、今まさに始まろうとしています。

フロリダ不動産投資、マイアミ不動産投資についてご相談がございましたら、中井理絵まで、お気軽にお問い合わせください。

Rie Nakai,

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